律令制において、中務省（なかつかさしょう）に属し、大舎人（おおとねり［＝雑役担当の下級の役人］）に関する事務を行った役所。

１．大蔵（おおくら）と呼ばれる朝廷の倉庫を管轄し、朝廷の銭貨・金銀・調・貢物の出納、保管や諸国・民間の度量衡（どりょうこう）や売買価格の公定などを行った役所。いわゆる金庫番で、税金以外の財政を担当、お金の出し入れを帳簿に書く仕事をした。「大蔵省（おおくらのつかさ）」ともいう。 ２．国の財務・通貨・金融・外国為替・証券取引などを管理した中央行政機関。1869年（明治2）設置され、2001年に財務省となった。 ３．１や２から転じて、「金庫番」「お金を管理する人や部署」の俗語。財務省（ざいむしょう）とも。

律令制において、中務省（なかつかさしょう）に属し、天文や気象の観測・時刻や暦の算定および作成・吉凶の占いなどを行った役所。

平安時代初期、地方行政の観察に当たった勘解由使（かげゆし）が勤務した役所。令外官（りょうげのかん）のひとつ。「庁」は「役所」をあらわす字。